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2.機能的咬合系の成り立ち

Neuromuscular concept

図は、口腔生理学者・河村洋二郎先生(1972)による機能的咬合系の成り立ちを示したものです。神経筋機構によって制御された咀嚼筋群が下顎運動を起こします。しかし、頭蓋に正しく位置づけられた下顎位を最も変化させやすいのは歯(列)なのです。歯は、3要素中最も不安定な構成要素で、咬耗・傾斜・動揺・歯質崩壊や喪失などで正常であった咬合関係は不正異常になりその影響は筋と顎関節に波及します。すなわち歯の嵌合状態によって引き起こされる下顎位(習慣性咬合位)の変化に筋群と顎関節は追随せざるを得ない訳です。その結果、個体によって差はありますが、咀嚼筋や顎関節部に機能障害が起こります。
このように機能的咬合系3要素の歯(歯列)・顎関節・咀嚼筋は、それぞれに互いに関係しあって最適な咬合が存在するのです。

歯(列)ではバランスのとれた咬頭嵌合位、顎関節では顆頭安定位、咀嚼筋は協調性のある筋群によって得られた筋肉位と言えましょう。これら3つが適正に機能しているのが、最も理想的な咬合と言えます。しかし、一致していない場合は通常、神経筋機構のフィードバックメカニズムにより既存の歯(列)の最も安定する下顎位が学習され、本人は無意識のうちに顎関節と咀嚼筋がその下顎位を維持するよう順応させられている訳です。
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