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4.筋肉位

Neuromuscular concept

生理咬合では、下顎位を評価するのに筋肉の状態と機能を計測することが重要な事は既に述べましたが、不正な咬頭嵌合位などにより下顎が偏位している場合、顎関節同様筋肉も慢性的筋拘縮によって変化が生じているかもしれません。筋電図は、咀嚼筋群の協調性や非協調性を確認することができます。筋肉はマイオモニター(TENS)やスタビライゼーション・バイトプレーン(オーソシス)など適切な方法によって生理的状態に回復しうる組織なのです。筋肉はマイオモニターによって、バランスのとれた咀嚼筋群によって生理的な筋肉位を再現することが可能なのです。

筋肉位はBrill(1959)によると、『咀嚼筋群が機能的にバランスのとれた状態で、下顎安静位からゆっくりと最小の筋力で閉口した時の咬合位』と定義されています。決して外力を用い誘導して得られる咬合位ではありません。

この定義に従えば、筋肉位を見つけるには如何に咀嚼筋群が機能的にバランスのとれた状態に戻すかということになります。従来、臨床では下顎安静位を基準にした咬合採得法が用いられてきました。例えば総義歯の咬合採得法で、下顎安静位から1〜2mm減じた位置に咬頭嵌合位を求めるというものです。また、Brillの用いた方法は下顎安静位付近で小さく開閉口を行わせた後、静かに閉口させ咬合採得するというものです。しかし、ここで注意せねばならない事があります。それは、その咬合採得が顎関節や筋肉の機能に問題が無く、咀嚼筋群のバランスがとれた下顎安静位を基準に求められたかどうかという事です。
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